データベースエンジニアは専門性の高い仕事ですが、しっかり勉強すれば未経験者でも目指すことができる職業です。真のデータベースエンジニアが不足している現状、採用後に研修等でデータベースエンジニアとして育成しようという企業も増えてきています。未経験者OKの求人を探して、積極的に応募してみましょう。又、すでにデータベースエンジニアとして活躍している方ならば、転職でキャリアアップや年収アップを実現することも可能ですし、フリーランスとして仕事をとることもできるでしょう。
未経験からデータベースエンジニアになりたい場合の有力な情報筋は、専門学校などに通っているのであれば、学校を通じた紹介です。しかしインターネットの転職サイトで、「未経験者OK」にチェックを入れて検索しても、募集情報が得られます。ハローワークに出向いて直接担当者に相談するのもよいでしょう。未経験である以上、やる気をアピールする以外ありませんが、エンジニアといえどコミュニケーション能力が求められるため、積極的に対人スキルをアピールすると良いでしょう。
エンジニアの転職において、いくら売り手市場とはいえ、仕事を辞める前に転職先を探すのが通常です。そこで転職希望先から内定があると、入社時期を尋ねられます。通常は引継ぎなどに、ある程度の時間が掛かるものであり、内定企業側の希望を確認した上で、今の職場で円満に退職できる時期を相談して連絡しましょう。また転職して収入が下がる場合があります。内定取得後に交渉するのも良いでしょうが、内定企業側にとってある程度根拠のある数字のはずであり、また実績を上げれば評価されるということを忘れてはいけません。
エンジニアは将来的にも人材不足が予測されており、主体的に行動できて実力の高い人は、フリーランスになっても仕事に困ることはなさそうです。時間単価の高い仕事を受注できれば、その分収入は上がるため、仮に空白期間が生じても平均すれば高い収入を維持できます。フリーランスという働き方は良くも悪くも自己責任であり、突発的な病気や怪我で働けなくなっても、受注している仕事の完成には全面的に責任を負う反面、時間の管理も仕事の選択も自由なのです。
フリーランスとして働くようになると、営業を自ら行う必要があります。フリ-ランスは仕事の有無が収入に直結しているため、仕事を得られるかどうかは自身の生活に大きく関わってくるでしょう。そのため仕事を獲得する方法をできるだけ多く知り、実行することが大切です。自分の力でクライアントを獲得しようと考えているのであれば、常に名刺を持ち歩いたりブログなどを開設したりするとよいでしょう。もし自分で自分を売り込むことが苦手だというのであれば、エージェントの利用がおすすめです。
データベースエンジニアにとって、専門資格は取って損がないどころか、取らなければ仕事にならない、という場合もあるほど重要です。国家資格には、「情報処理技術者試験」がありますし、ベンダー資格の中でも知名度が高い「オラクルマスター」は、Oracle製品を扱う企業の多くで必須です。また「OSS-DB技術者認定試験」は、特定の企業や製品に特化したものではないものの、今後OSS製品を扱う企業が増えるにつれて、重要度が高まりそうです。
転職活動は、在職中から始めるのが鉄則とはいえ、現実問題として悩ましい状況を生みます。いまだ採用とは決まっていない面接の段階では、やたら権利の主張ばかりするような印象を与えるのは、得策ではありません。しかし収入についてあまりはっきりとは示されていない場合や、あるいは現職よりも下がりそうな場合に、内定後であれば、多少交渉の余地はあるかもしれません。もっとも大抵の企業は給与の査定基準を定めており、また転職当初は下がっても実績を上げれば評価も自ずと高くなるものです。
データベースエンジニアの収入は、平均的には20代の340万円から40代の600万円というのが一応の目安ですが、もちろん年齢や経験や資格の取得などに応じて推移します。その上ボーナスの支給もありますが、残業代の支払いは会社によって異なるようです。労働環境が厳しいといわれるITエンジニアの中でもデータベースエンジニアは、一月の残業時間が100時間を超えることが珍しくない上に、忙しければ月160時間に及ぶなど、相当の覚悟が必要です。